2024年上海サマースクール(BRICSプロジェクト)が復旦大学で開校
Jul 23, 2024
BRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカなど新興国でつくる枠組み)高等教育協力の象徴的なプロジェクトの一つである2024年上海サマースクール(BRICSプロジェクト)の開校式が7月8日午後、復旦大学で行われた。
上海サマースクール(BRICSプログラム)は、上海市教育委員会が設立したもので、BRICS諸国の青年学生のために交流と友情の場を作り、BRICS諸国の若者世代の中国と中国文化への理解を促進することを目的としている。中国と外国の学生たちは1ヶ月にわたる同プロジェクトで多元文化への理解を増進し、国際的視野、グローバルコミュニケーションの能力を向上することができる。2024年BRICSプロジェクトは、ブラジル、ロシア、インド、南アフリカ、そして新たに加盟したエジプト、エチオピア、イラン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦などのBRICS諸国の学生と若手学者を対象に参加者を募集した。募集開始以来、自主応募とパートナー大学からの推薦により、約300件の応募があり、最終にブラジル12名、ロシア6名、インド4名、南アフリカ2名、中国7名、エジプト1名、イラン1名、サウジアラビア1名、アラブ首長国連邦1名の計35名のBRICS諸国の30校以上の有名な大学と研究機関からの留学生が選ばれた。

写真・復旦発展研究員公式サイト
現在の百年未曾有の大きな変局を背景に、BRICS諸国の台頭は国際システムの深い変革の最も重要な体現であることに疑問の余地はない。BRICS諸国の主体は新興大国と発展途上国であり、新興経済体の活力あふれる力を代表するだけでなく、グローバル・ガバナンスの良性の変革を推進するための重要な原動力となり、国際舞台でますます重要な役割を果たしている。BRICS諸国は現在、実務的で革新的かつ建設的な発展の道を積極的に模索しており、穏やかで建設的な方式で、国際システムの良性の変革を推進することに力を注いでいる。このような変革はBRICS諸国自身の発展にプラスになるだけでなく、グローバル・ガバナンスシステムの改善と国際秩序のバランスにも積極的に貢献している。BRICS諸国は多国間主義と協力・ウィンウィンの強大な生命力を示し、未来の世界の発展方向を代表していると言えるであろう。このサマースクールの焦点はBRICS諸国の若者世代の交流を促進することにある。サマースクールに参加するBRICSの青年学生と若者研究者は、BRICS諸国の未来と希望だけでなく、よりすばらしい未来の世界を作る重任も担っている。サマースクールの経験からは、BRICS諸国の若者の知恵、情熱、創造力がBRICS諸国ひいては世界の発展に新たな活力を注入することがわかっている。
復旦発展研究院BRICS国家研究センターは同プロジェクトの実施者として、中国の政治と外交、グローバル・ガバナンスとBRICS協力、ハッピー上海といった3つのセクション、14の学術課程を入念に設計した。BRICS諸国の大学やシンクタンクから教授、専門家を招いて講義を行ってもらい、学生に国際化、最先端の教育資源と学術的視点を提供する。このプロジェクトの授業はすべて英語で行われ、高い中国語力を身につけた学生もいる。このほか、豊富な文化活動も2024年BRICSサマースクールのハイライトとなっている。上海及び周辺都市の視察活動、新開発銀行(NDB)訪問などを通じて、外国の学生に中国を多角的かつ深層的に認識させ、上海を理解させ、BRICSを理解させる。
