「中国を感じる」国内外学生茶文化体験イベントが開催
Jun 2, 2026
2026年5月16日、国家留学基金委員会主催、上海海洋大学共催による「中国を感じる――『茶をもって友と交わり、中国の物語を語り、中国の優れた伝統文化の国際発信を支援』国内外学生社会実践·茶文化体験イベント」が、公共実験楼A402にて開催された。ガーナ、パキスタン、バングラデシュ、ウズベキスタンなど各国から集まった40名余りの留学生たちは、「茶」を媒介として一堂に会した。 文化講座、実技体験、マーケット交流、国際対話という4つのプログラムを通じて、中国茶文化が持つ奥深い伝統と現代的魅力を存分に体験した。

午前10時、イベントは正式に幕を開けた。本イベントを担当した鹿鳴茶芸社は、茶文化研究に精通した上級生を特別講師として招き、「茶の起源」「茶の特性」「茶の効能」「茶の礼法」という四つの視点から、中国茶が紡いできた千年の物語を国内外の学生たちに体系的に紹介した。神農が百草を味見したという古代伝説から、茶が人々の日常へ浸透し、中華文明を象徴する文化となるまでの歩み、さらに発酵度合いの違いによって生まれる六大茶類それぞれの風味の特色や、茶葉に含まれる有益成分の健康価値に至るまで、 また、両手で茶杯を差し出す作法や、年長者を敬う所作、茶器を丁寧に取り扱うなど、茶を通じて敬意を表す礼儀についても紹介され、参加した学生たちは、中国茶文化に息づく謙虚さと温かさを深く感じ取った。

講座終了後、学生たちは緑茶·白茶·黄茶·青茶·紅茶·黒茶の六大茶類ごとにグループへ分かれ、実践体験を行った。各グループには、それぞれの茶類に対応した茶葉サンプルと簡易茶器が用意され、鹿鳴茶芸社のメンバーによる丁寧な指導のもと、参加者たちは茶葉の形状を観察し、香りを確かめながら、湯呑みを温める作法や茶葉の投入、注湯、茶湯を注ぎ分ける技法などを学び、自らの手で実際に茶を淹れた。パキスタン出身の留学生Hassan Razaさんは、今回初めて紅茶の淹れ方を体験した。お湯の中でゆっくりと茶葉が開き、やわらかな茶の香りが広がっていく様子を目の当たりにしながら、彼は思わず「このプロセスはとても不思議で、心が満たされる喜びを感じさせます”と感嘆した。自ら茶を淹れ、丁寧に味わう体験を通して、学生たちは「茶にはそれぞれ異なる個性があり、淹れ方にも違いがある」という茶道の本質を実感した。


午後1時、会場は日本語実験教室へと移され、茶文化をテーマにした体験型マーケットがにぎやかに始まった。参加した学生たちは、一人ひとり専用の「茶文化スタンプカード」を受け取り、六つの体験ブース巡りに参加した。「香りで茶を当てる」コーナーでは、目隠しをした状態で茶葉の香りを嗅ぎ分け、嗅覚による識別力が試された。「味わって茶を当てる」では、茶の湯の風味から種類を推測し、茶の鑑定力を競った。さらに、「茶淹れチャレンジ」では、制限時間内に一連の茶芸動作を完成させることで実践力を競い、「お湯注ぎゲーム」では、お湯の注ぎ方の安定感や量のコントロールを通じて、茶芸の細かな技術を磨いた。中でも人気を集めたのは、オリジナルティーバッグ作りや匂い袋作り体験で、各ブースには長い列ができた。


ティーバッグ作りコーナーでは、学生たちは緑茶·紅茶·烏龍茶の中から好みのベース茶を選び、さらにキンモクセイ、陳皮、バラ、ミントなどの花や果実素材を自由に組み合わせ、素材を袋に詰め、丁寧に封をする作業を通して、自分だけのオリジナルブレンドティーバッグを制作した。一方、匂い袋作りコーナーでは、ヨモギや丁子、ミント、白芷などの漢方素材が並べられ、学生たちはスタッフの指導のもと、自分好みの配合で刺繍入りの匂い袋に詰めた。 完成した匂い袋には、蚊よけやリラックス効果があるだけでなく、「芳香によって邪気を避ける」という中医学の知恵も込められている。「以前は、お茶はただの習慣だと思っていましたが、茶葉と漢方素材がこんなふうに組み合わされるとは思いませんでした。」 そう語ったのは、匂い袋を縫いながら体験を楽しんでいた、バングラデシュ出身の留学生Tahmina Akhterさんだった。この二つの体験ブースには終始長い列ができており、一つ完成させた後に、さらにもう一つ作りたいと再挑戦する学生の姿も多く見られた。


すべてのスタンプを集め終えた後、学生たちは輪になって座り、和やかで活気あふれる異文化交流の時間を楽しんだ。ガーナ出身の留学生Kwame Addoさんは、故郷で親しまれているジンジャーティーやスパイスティーによるお客さんへのもてなし文化について紹介した。また、ウズベキスタン出身の留学生Shukhrat Karimovさんは、緑茶をナンやジャムとともに味わう現地独特の飲み方を語った。一方、中国人学生たちは、「客を迎える際にはまず茶を勧める」「茶を通じて友情を深める」といった各地の民俗文化について紹介した。各国それぞれの茶文化は交流を通じて互いに響き合い、文化の隔たりは自然と和らぎ、立ちのぼる茶の香りの中で、参加者同士の友情もより一層深まった。
今回のイベントでは、「聞く·見る·作る·遊ぶ·語り合う」という五つの要素を一体化した構成を通じて、抽象的な中国茶文化を、“香りを感じ、味わい、実際に手を動かし、思い出として持ち帰ることのできる”身近な文化体験へと変えた。参加した学生たちは最後に、自ら配合したオリジナルブレンドティーや漢方匂い袋、そしてスタンプでいっぱいになった記念カードを手にイベントを終えた。 それらは、中華優秀伝統文化の記憶を日常生活の中へと持ち帰る、特別な思い出となった。
今後も上海海洋大学は、「中国を感じる」をテーマとした国情教育·実践活動を継続的に深化させ、イベント形式の充実や文化発信の革新に取り組んみ、留学生たちが中国をより深く理解し、中国文化に親しみを抱けるよう支援するとともに、中華文化を世界へ伝える発信者、さらには中外文明の相互理解をつなぐ友好の架け橋として成長していくことを支援し、中国の物語や上海の声が、文化という翼に乗って世界へ広がっていくよう、今後も国際文化交流を積極的に推進していく。今回の茶文化体験イベントは、国家留学基金管理委員会の呼びかけに応え、中国留学教育の質的向上と発展を推進するための具体的な実践でもあり、「茶」を架け橋として文明の相互理解を深め、多様な文化がともに美しさを認め合いながら共生する姿を体現した、意義深い交流の場ともなった。
出典:留学SHOU
