上海海洋大学インドネシア人留学生が中国-ASEAN海洋協力の舞台で活躍
Dec 4, 2025
11月17日午後、中国政府奨学金留学生である上海海洋大学・中インドネシア海洋生態牧場技術共同研究プロジェクトチームのインドネシア人学生、戴聖(Abizar Dirsan Gifari)さんが、福州海峡国際会展センターで開催された「中国-ASEAN青年海洋協力円卓会議」に参加しました。会議では、「中国-ASEANの海洋分野における政策」、「海洋産業協力の革新と機会」、「青年はいかに海洋協力に参加すべきか」などの議題について活発な議論が交わされ、中国とASEAN諸国との海洋協力に向けた新たな視点と実現可能な解決策が数多く提案され、交流促進、平和維持、発展推進の分野におけるASEAN青年の主導的役割と独特の魅力が十分に示されました。

戴聖さんは会議で、上海海洋大学での充実した学びの日々を紹介するとともに、自身が参画する「中国とインドネシアの沿岸海洋生態牧場技術共同研究プロジェクト」を事例に、研究活動と調査の内容について詳しく説明しました。中国とインドネシアの大学間で行われるこのような共同プロジェクトを通じて、中国の先進的な海洋技術と産業理念を学ぶと同時に、自国の社会的背景を考慮した科学的で合理的な研究計画を立案し、大学院での学術研究を順調に進めることができています。また、留学生として、両国の大学間のコミュニケーションの架け橋となる役割を果たし、プロジェクトの引き継ぎ作業を推進するなど、異なる国家間の海洋協力交流に積極的に関わっています。

上海海洋大学インドネシア人留学生 戴聖(Abizar Dirsan Gifari)氏が発言する様子
近年、「一帯一路」イニシアチブに導かれる形で、上海海洋大学はハサヌディン大学と緊密に連携し、「中国とインドネシアの沿岸海洋生態牧場技術共同研究プロジェクト」を積極的に推進してきました。共同で5種類の人工魚礁の構造最適化を研究開発し、6種類の魚類と貝類の増殖に適した種を選定。インドネシア沿岸に240基の人工魚礁を設置し、650立方メートルに及ぶ海洋牧場を形成しました。さらに、この海域に2万尾の稚魚と400個の貝の幼生を放流し、環境が悪化した海域の生態系回復と水産資源の保護に向けた効果的な解決策を提供しました。
中インドネシア海洋生態牧場技術共同研究プロジェクトチームは、次のような将来方針を明らかにしました。「中国とインドネシアの協力の成果を核としたモデルケースを確立し、地域展開が可能で参照価値の高い協力の枠組みを構築してまいります。これにより、今後ASEANの沿岸国・地域が同種の協力に取り組む際の標準的な参考モデルを提供し、『一帯一路』参加国全体における海洋生態ガバナンス能力の強化と民生改善に貢献する所存です」。
本会議は「2025年中国-ASEAN週間」の主要記念行事として、「青き海の新たな力、手を携えて未来を創る」をテーマに掲げました。青年を主役とした高度な対話の場を設けることで、両地域の海洋協力に新たな活力を注ぎ込むとともに、次世代を担う海洋協力人材を育成する基盤の構築を目指します。これは中国とASEANの「ブルーエコノミー」パートナーシップを深化させ、共通の青き家园の建設へとつながっていくことでしょう。
出典:留学SHOU
