プレスリリース:2024年「一帯一路」沿線諸国ハイレベル医療専門家向け中医薬ワークショップ成功裏に開催
上海中医薬大学Jan 18, 2025
10月28日、上海市教育委員会の主催による「2024年 『一帯一路 』沿線諸国ハイレベル医療専門家向け中医薬ワークショップ」が上海中医薬大学で開幕し、 米国、フランス、ベルギー、マレーシア、モンゴル、ハンガリー、マルタ、南アフリカ、モロッコ、タイ、ベトナムなどの国・地域から、保健省関係者、大学医学部長、病院の診療科長、製薬企業の担当者や医療従事者らが出席した。
開幕式には、上海市人民代表大会ユネスコ委員会主任委員の徐建光氏、上海市教育委員会国際交流部部長の周勤健氏、中国科学院院士の陳凱先氏、林国強氏、上海中医薬大学学長の季光氏、副学長の舒静氏、鐘力炜氏が出席した。 開幕式では舒静氏が司会を務め、鐘力炜氏が歓迎のご挨拶を行った。
周勤健氏は挨拶の中で、本ワークショップは上海教育の対外開放の重点プロジェクトであり、「一帯一路」沿線諸国の医療関係者のために質の高い交流と協力のプラットフォームを構築し、伝統医学と現代医学の相互学習と相互参照を促進するものであると述べた。 同大学がその学問分野と対外開放サービスにおける優位性をさらに生かし、人材育成、産学研究・応用、人文科学分野での相互学習においてより重要な役割を果たすよう激励した。
徐建光氏はスピーチの中で、上海における中医薬の国際的普及のための重要なプラットフォームとして、「一帯一路」沿線諸国ハイレベル医療専門家向け中医薬ワークショップは、世界の中医薬に対する理解を高め、より広範な国際交流と深い協力を促進してきたと強調し、本ワークショップを通じて世界各国の専門家が西洋医学と東洋医学が融合する革新的な青写真を描くことを期待していると述べた。
ワークショップの参加者らを代表して、タイの華僑崇聖大学の邬莱攀学長がご挨拶を行い、上海中医薬大学との20年以上にわたる協力関係を振り返りながら、両校が共同で設立したタイ初の中医薬専攻がタイの中医薬業界のために1000人近い人材を育成し、タイと東南アジアにおける中医薬のサービス能力を大いに高めたと紹介した。
開幕式の後、陳凱先氏、林国強氏、季光氏がそれぞれ中医薬の歴史的発展と最新の科学研究成果について基調講演を行い、参加者らが中医薬の長い歴史と深遠な理論、また、中医薬が現在より科学的、系統的かつ的確な形で人類の健康事業に貢献している事実を探求するよう導いた。
ワークショップ開催期間中、マレーシアセギ大学の理事長とモンゴル国立医科大学の副学長がそれぞれ上海中医薬大学の指導者と会談し、大学間協力の覚書に調印したほか、タイの華僑崇聖大学は同大学の中医薬イノベーション研究院および中タイ天然薬物研究院と新たな大学院生共同育成協定を締結した。
また、今回のワークショップには上海中医薬大学と長期的な交流・協力関係を持つ専門家や学者も多い。マルタ大学のCharles Savona Ventura教授は中国・マルタ中医学センターの主任であり、長期にわたり本学の大学院生を対象に臨床試験のデザインや科学研究のアイデアについて講義し、マルタにおける中医薬の普及を積極的に推進している。 モロッコのJebbouri Khalil医師は、モロッコの中国医療チームのモハメディア支部の中国人医師と長年肩を並べて働いている。フランスの 中仏越東洋医学院のMezard Marc-Marie院長は、2002年より毎年学生を率いて上海に滞在し、学生が中医学の内科、鍼灸、推拿、気功などを学ぶよう後押しし、中医薬の「種」をフランスに広めている。
同プログラムが2017年に開始以来、46カ国から延べ756人が上海を訪れ、中医薬を身を以て体験している。 プログラムは「中医薬の継承・革新と医学の魅力」をテーマとして、文化交流、疾病予防・治療、人材育成など多方面にわたる実践を通じて、国際舞台での中医学の応用と普及を促進することを目指している。