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二十四節気・立秋

study.edu.sh.gov.cn Aug 9, 2022

立秋【lì qiū】

中国の伝統的な二十四節気のうちの13番目の節気で、秋の最初の節気となる「立秋」は夏の終わりと秋の到来を示す。今年は8月7日で、この日から陽気が次第に弱まり、万物が収まり始め、生い茂る時期から実りの成熟期へと向かい始める。

実は、立秋を迎えても暑い日がすぐ終わることはない。「酷暑の三伏(夏の最も暑い時期で、初伏、中伏、末伏を合わせて『三伏』と言い、毎年、初伏から末伏までは30日間か40日間)」と言われるように、立秋の時期はまだ「中伏」の頃で、中国のほとんどの地域では白露の前後まで待たなければ、爽やかで過ごしやすい気候を感じないだろう。

「晩立秋、牛もたまらないほど暑い」という俗語があり、今年はいわゆる晩立秋(農暦の七月を迎えた前の立秋は早立秋、後の立秋は晩立秋)なので、これからの一時期に「秋老虎(立秋後、一時的に暑さが戻ってくる現象)」は続くだろう。暑さに弱い人はもちろん涼しい「早立秋」を好むが、農事においては、「七月に立秋、収穫満々、六月に立秋、収穫に乏しい」と言われているように、やはり「晩立秋」のほうが農民に好まれている。それは、旧暦の7月に立秋する場合、夏季収穫の作物も秋季収穫の作物も十分に成長し、また十分なエネルギーも吸収したため、よい育ち具合をみせ、また大きな収穫もできるが、逆に旧暦の6月に立秋し、つまり早立秋の場合、天気がすぐに涼しくなり、作物に必要な成長時間もエネルギーも足りないため、育ちと収穫は影響されるから。

立秋時期の養生といえば、民間では「立秋」の日に「貼秋膘」や「咬秋」といった風習が伝わっている。「咬秋」は立秋の日にスイカを食べて暑気を払い、体を冷やすことを指している。そして、「貼秋膘」は立秋の日に脂肪をつけるために肉を食べることである。秋になると、栄養補給に適した時期も到来するが、立秋が過ぎた後のしばらく、暑い日が続き、湿度も高く、蒸し暑く感じており、また、厳しい夏に苦しめて冷たいものを過度に食べて、脾臓や胃の働きが弱まることが多いので、初秋に栄養を補うとき、あまりに脂っこいものは控えたほうがいい。シロキクラゲ、ユリネ、バナナ、ナシなどの清熱し、脾臓を強化し、湿気や乾燥を和らげ、肺を潤す効果のある食品をお勧めする。